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ブログ「セッションつれづれ」一覧
回復は波のように・・・。
2014.11.21
みなさま、こんばんは(*^_^*)。
長らく放置してしまったブログを急に再開したと思ったら、また今日も更新です(笑)。
さて、急に寒くなったからでしょうか。
それとも、急に日が短くなったように感じるから?
理由はわかりませんが、このところ、お客さまたちの中に「調子悪くて・・・」とおっしゃる方が多いような気がします。。。
「以前はいつもこうだったけど、最近よくなっていたのに。。。また戻ってしまいました(T_T)」
こんな方が何人か続きました。
そんなご自分に、
「不安になってしまって・・・」
「落ち込みます」
「また悪くなったの?!」
などなど、いろんな気持ちがわいてこられるようです。
たしかに・・・よくなったと思っていたところに、また以前の症状が戻ってきたら、
がっくりきてしまいますよね。
私も経験がありますので、わかります。
一度よくなったと喜んだ分、ショックはさらに大きかったりしますね。
でも、どうぞ心配なさらないでくださいね。
心と身体の回復は、ゆきつ戻りつ、波がありながらのプロセスなのです。
よくなったり、また戻ったりを繰り返しながらも、ベースラインは前よりよくなっている・・・そんな感じで進んでいくものです。
ですから、調子が悪いときにもご自分をせめたりせずに、ながーい目で見てあげてください。
「先月より調子悪いけど、初めてカウンセリングを受け始めた去年に比べればよくなってるよね」というように。
よくなるためには、安心していることが何よりの助けです。
少しでもご自分が楽になれることをしながら、また次のよい波をご一緒に待ちましょう。
風が吹くと桶屋がもうかる
2014.11.18
最近、セッションをしていて、ご自分のまわりで起こる出来事や出会う人について、
「こんなことが起こるのは私が引き寄せているから?」
「こんな人と出会うのは、私がネガティブ思考だから?」・・・と感じて
ご自分を責めておられている方が多いようです。
これはつらいですね。。。。
このように感じておられる方に私がお伝えしたいのは・・・
ご自分に起こる出来事や出会う人、その一つ一つをご自分の思いや言動と結びつける
必要はありませんよ、ということ。
といいますか、なぜその出来事が、今日このとき、まさに私に起こったのか…その理由を
私たちが本当に理解することなど決してできないと思うのです。
私たちの人生は、もっともっと豊かに複雑で、私たちがわかったつもりになっていることを
はるかに超えていると思っています。
ですから、どうぞ、嫌な出来事、「ネガティブな」体験をされても、その一つ一つでご自分を判断したり、「私が引き寄せてしまった」とご自分を責めたりしないでくださいね。
私たちの人生に起こる出来事って、私のイメージでは、もっと「風が吹くと桶屋がもうかる」みたいな感じ。
これは、風が吹くと土ぼこりがまい、土ぼこりによって目を悪くする人が増え、目を悪くする人が三味線を買い・・・というように、一見関係ない出来事の連鎖で、最後は桶屋さんがもうかるというお話です。
ですから、何が起こるのか、その1つ1つは天にまかせて、自分に優しく生活していきましょう。
これは私自身に言い聞かせているのです(笑)。
みんなはこうだったんですね。
2013.12.12
「みんなはこうだったんですね」
これは、多くのクライエントさんからお聞きする言葉です。
リラックスした状態を生れてはじめて体験したとき。
安心がどういうものか、はじめてあじわったとき。
体のどこにも痛みがないというひとときをはじめて経験したとき。
日常生活を振り返って、話してくださることもあります。
「このまえ、はじめて緊張せずに人と話している自分に気づいたんです」
「まわりの景色がよく見えるようになりました。こんなに色鮮やかだったのですね」
などなど。
そして、そのあとに・・・
「ああ、みんなはいつもこうなんですね」
「ほかの人は、最初からこうだったんだ」
深いため息のようにもれてくる言葉です。
「ずるい」
「不公平だ」
「これなら、みんなはできてあたりまえじゃない」
「みんなは、こんなに楽だったの?」
そんな思いも聴かせてくださいます。
「なぜみんながふつうにできていることを、自分はできないのだろう」
そう自分を責め続けてきた人たちの思いです。
「どうしてできないの」と叱られ続けてきて、自分でも自分のことを「ダメな人間」と思ってきた人たちの言葉です。
そして、その後に・・・・語ってくださる別の思いがあります。
「ああ、私はほんとうによくやってきたんですね」
「よくがんばってきたなと、自分をほめたいです」
「今までは、どうしても自分を好きになれなかった。でも、今、はじめて心の底から自分を認めることができます」
そんなふうに話してくださるのです。
誇りをとりもどされた瞬間です。
私自身も、何回かの大きな回復と変容のたびに同じように感じました。
「ああそうだったのか」
「他の人はこんなふうに感じていたのか」
「私は知らなかった」
「今まで体験したことがなかった」
知らなかった悲しみと、今知ることができたうれしさと、ようやく荷物をおろせたようなあんど感とがまざったような体験。
おろすことができたときに初めて、自分はこんな重荷をせおっていたのかと気づくことができます。
症状が癒され、心や身体がらくになってはじめて、自分はこれほどまでに大変な状態だったのかと知ることができます。
そのような中で生き延びてきた自分、努力し続け、あきらめなかった自分を心から誇りに思い、好きになることができます。
クライエントさんたちのこのような瞬間に立ち会わせていただくとき、いつも感謝の思いがあふれます。